freee人事労務とは?料金・機能・評判を中小企業目線で解説【2026年最新版】

毎年11月になると憂鬱になる経営者や総務担当者は多いはずです。年末調整のたびに膨大な紙の書類を集めて、集計して、配って……この作業に毎年数日を費やしているなら、それはシステムで解決できる問題です。

freee人事労務は、勤怠管理・給与計算・年末調整・社会保険手続きまでを1つのシステムで完結させるオールインワン型のツールです。専任の人事担当者がいない中小企業に特に選ばれており、「社労士への外注をやめて内製化できた」「年末調整が半日で終わるようになった」という声が多く上がっています。

ただしシンプルな設計ゆえに、複雑な給与体系には対応できないケースもあります。この記事では機能の実力と限界を正直に解説します。導入を検討しているなら、まずこの記事を読んでから判断してください。

この記事でわかること

  • freee人事労務の料金プランと従業員数別のコスト
  • 勤怠管理から年末調整まで一気通貫で使える仕組み
  • ユーザーの口コミ(良い点・正直な課題)
  • マネーフォワード クラウド給与・KING OF TIMEとの違い
  • reee人事労務が向いている会社・向いていない会社
目次

freee人事労務の料金プラン

freee人事労務の料金は、選ぶプランと従業員数の組み合わせで決まります。どのプランでも勤怠管理・給与計算が使えますが、機能の範囲とサポートの手厚さに違いがあります。

freee人事労務|料金プラン比較(年払い ・税抜)

ミニマム
¥2,000
/月(5名まで)
追加:400円/名
スターター
¥3,000
/月(5名まで)
追加:600円/名
人気
スタンダード
¥4,000
/月(5名まで)
追加:800円/名
アドバンス
¥5,500
/月(5名まで)
追加:1,100円/名
⚠ 初期費用:0円 / 月払いの場合は各プランで1,000〜2,000円高くなります

プランごとの月額料金

4つのプランがあり、5名までの基本料金(税抜・年払い換算)はミニマムが月2,000円、スターターが月3,000円、スタンダードが月4,000円、アドバンスが月5,500円です。最もよく選ばれているのはスタンダードプランです。

月払いにすると各プランで1,000〜2,000円ほど高くなります。年間で約1万円の差が出るため、長期利用を前提とするなら年払いが賢明です。初期費用は全プラン0円です。

6名以降の追加料金と実際のコスト

6名以降は1名追加するごとに料金が加算される仕組みです。追加単価はプランによって異なり、スタンダードプランなら1名あたり月800円(税抜)となります。

従業員20名の会社がスタンダードプランを年払いで使う場合、基本料金4,000円に15名分の追加料金12,000円を加えた月額16,000円が目安です。他の勤怠管理システムと比べると割高に見えますが、給与計算・年末調整まで含まれている点が根本的に違います。社労士への外注費を削減できれば、トータルコストはむしろ安くなるケースも少なくありません。

経営者

月16,000円って、ジョブカンやKING OF TIMEより高いですよね?

アドバイザー

数字だけ見ると高く感じますが、freee人事労務には給与計算・年末調整・社会保険手続きまで含まれています。これらを社労士に外注していた場合、月数万円かかることも多いです。トータルで比べると安くなるケースは多いですよ。

H2: freee人事労務の主要機能

freee人事労務の最大の特徴は、人事労務に関わる一連の業務を1つのシステムで完結させられる点です。勤怠の打刻から給与明細の配布、年末調整書類の提出まで、担当者がシステムを切り替える手間がありません。以下では中小企業が特に気にする機能を順番に解説します。

freee人事労務|1つのシステムで完結す る業務フロー

① 勤怠管理
打刻・承認・有休管理
自動取込 ↓
② 給与計算
残業代・社保・所得税を自動計算
自動連携 ↓
③ 年末調整
アンケート入力→書類自動作成
自動連携 ↓
④ 社会保険手続き
届出書自動作成・e-Gov申請
ボタン1つで連携 ↓
⑤ freee会計へ自動連動
仕訳候補を自動生成
手入力・転記作業がゼロになるバックオフィスの完全自動化

勤怠管理|打刻から承認まで

打刻方法はWeb・スマートフォン・タブレット・ICカード・Slackなど複数に対応しています。従業員がスマートフォンから打刻や休暇申請を行うとシステムに即座に反映され、管理者はワンクリックで承認できます。

承認済みの勤怠データは給与計算に自動連携されるため、転記作業が発生しません。有給休暇の残日数管理・自動付与にも対応しており、法改正で義務化された年次有給5日取得の管理も漏れなく行えます。

勤怠管理単体で見るとKING OF TIMEやジョブカンと比べて打刻方法の種類は少なめです。ただし給与計算まで含めた全体の流れを重視するなら、freeeの機能で十分対応できます。

給与計算|残業代から社会保険料まで自動計算

勤怠データを自動取り込みした上で、残業代・深夜労働賃金・社会保険料・所得税・住民税を自動計算します。「毎月この計算をしていた時間が半分以下になった」という声が多く、専任の経理担当者がいない会社でも運用できる設計です。

給与明細はワンクリックで作成し、従業員のスマートフォンに配信できます。印刷・封入・配布の作業がなくなり、給与明細のペーパーレス化をすぐに実現できます。銀行振込用のファイルも自動生成されるため、振込作業の手間も大幅に減ります。

ただし複雑な給与体系、たとえば「同じ従業員の時給が業務内容によって異なる」「特殊な手当の計算ルールが複数ある」といったケースへの対応は限定的です。このような給与体系がある会社は、必ず無料トライアルで確認してから判断してください。

年末調整|最大80%の作業削減

freee人事労務が他のシステムと最も差別化されているのが年末調整機能です。従業員はスマートフォンからアンケート形式で必要な情報を入力するだけで、扶養控除申告書から源泉徴収票・給与支払報告書まで自動生成されます。

「年末調整の作業が最大80%削減された」という導入事例が複数報告されています。従来は数日かかっていた作業が半日で完了するようになったケースもあります。年末調整の手間に毎年悩んでいる会社にとって、この機能だけで導入コストを回収できる可能性があります。

清算経理担当者

年末調整は毎年本当に大変で、間違いも多くて……

アドバイザー

freee人事労務は年末調整に特に強いシステムです。従業員がスマホでアンケートに答えるだけで書類が自動作成されます。源泉徴収票まで自動で出てくるので、「これだけで導入する価値がある」とおっしゃる方も多いです。

社会保険手続き・e-Gov連携

月額変更届・算定基礎届・資格取得届など、社会保険関連の届出書も自動生成されます。さらにe-Gov(電子政府)との連携により、年金事務所への窓口訪問や郵送をせずにオンラインで申請を完結できます。

入退社のたびに発生する手続きの手間が大幅に減るため、従業員の入れ替わりが定期的にある会社にとっても大きな効率化です。担当者が「この書類どこに提出するんだっけ」と迷う時間がなくなります。

freee会計との連携

給与確定後にボタン一つでfreee会計にデータが連携され、仕訳が自動生成されます。経理担当者が給与データを手入力する作業がなくなり、月次決算のスピードも上がります。

freeeのサービス全体でバックオフィスを統一することで、会計・給与・経費・労務の各データが自動でつながります。すでにfreee会計を使っている会社にとって、この連携が最大の導入メリットになります。

freee人事労務の評判・口コミ

ユーザーの総合評価は5点満点中4.31(108件のレビューに基づく)と高水準です。ただし高評価の理由と低評価の理由がはっきり分かれているため、自社の状況と照らし合わせた判断が重要です。

良い評価が多い点

業務効率化の実感が最も多く挙げられます。「社労士への外注をやめて内製化できた」「年末調整の作業が半日で終わるようになった」「毎月の給与計算にかかる時間が3分の1になった」という具体的な声が目立ちます。人事労務の専任者がいない中小企業が、システムを入れることで実際に業務が回るようになった事例が豊富です。

UIの使いやすさも高く評価されています。「直感的で説明なしに使える」「ITが得意でない従業員でもスマートフォンから操作できる」という声は、ITリテラシーに差がある組織での運用において大きな安心材料になります。

気になる点・注意すべき点

複雑な給与体系への対応限界は、導入前に必ず確認すべき点です。「時給計算が複雑な場合には使いづらい」「必要な手当の計算ルールに対応していなかった」という口コミが一定数あります。自社の最も複雑な給与パターンを無料トライアル中に実際に計算し、正確に再現できるかを確認してから契約することを強くおすすめします。

サポート体制の制限も把握しておく必要があります。スタンダード以下のプランには電話サポートがなく、メール・チャットが主体です。電話サポートが必要な場合はアドバンスプランかオプション契約の検討が必要です。

初期設定については、日常運用は簡単でも、過去データの引き継ぎや有給残日数のインポートには一定の作業が必要です。導入タイミングは年度始めや新年度の切り替わりに合わせるのが効率的です。

経営者

複雑な給与計算って、具体的にどんなケースが対応できないの?

アドバイザー

例えば「同じアルバイトが業務内容によって時給が変わる」「深夜手当の計算に独自ルールがある」といったケ ースです。シンプルな月給制・時給制なら問題なく使えます。無料トライアルで実際に計算してみるのが確実ですよ。

マネーフォワード クラウド給与・KING OF TIMEとの比較

freee人事労務を検討するとき、よく比較対象になるのがマネーフォワード クラウド給与とKING OF TIMEです。3つのサービスはそれぞれ異なるアプローチを持っており、自社の優先順位によってベストな選択が変わります。

freee人事労務 vs マネーフォワード vs KING OF TIME

項目 freee人事労務 MFクラウド勤怠 KING OF TIME
月額料金(20名) 約16,000円 約10,980円 6,600円
給与計算 含む◎ MF給与と連携 別途必要
年末調整 含む◎ MF給与で対応 対象外
社会保険手続き e-Gov連携◎ MF社保と連携 対象外
打刻方法の多様性 20種類以上◎
会計連携 freee会計◎ MF会計◎ CSV連携
こんな会社向け freee会計利用中
年末調整を楽にしたい
MF利用中
給与連携を自動化
勤怠だけ改善
給与は今のまま

H3: マネーフォワード クラウド給与との違い

freee人事労務は「勤怠から年末調整まで1つのシステムで完結」を目指した統合型です。マネーフォワード
クラウド給与は給与計算に特化した分業型で、勤怠管理は別途連携する形になります。

複雑な給与体系がある会社にはカスタマイズ性の高いマネーフォワードが向いています。反対に給与体系がシンプルで、年末調整まで含めた全体の効率化を優先するならfreeeが向いています。選び方のシンプルな基準は今使っている会計ソフトと揃えることで、freee会計を使っているならfreee、マネーフォワードを使っているならマネーフォワードで統一すると連携の恩恵を最大化できます。

KING OF TIMEとの違い

KING OF TIMEは勤怠管理に特化したシステムで、20種類以上の打刻方法が最大の強みです。給与計算はfreeeやマネーフォワードなど別のソフトと組み合わせる形になります。

「打刻の多様性(顔認証・静脈認証など)が必要で、給与計算はfreeeで完結させたい」という会社には、KING OF
TIME+freee人事労務という組み合わせも現実的な選択です。KING OF TIMEからfreee人事労務へのAPI連携に対応しているため、設定の複雑さもそれほど高くありません。

経営者

KING OF TIMEとfreeeを組み合わせるって、設定が複雑にならない?

アドバイザー

API連携に対応しているので設定はそれほど複雑ではないですよ。打刻の多様性をKING OF TIMEで確保しながら、給与・年末調整はfreeeで完結させる構成は、中小企業でも実際に採用されている現実的な選択肢です。

freee人事労務が向いている会社・向いていない会社

freee人事労務は万能なツールではありません。向いている会社と向いていない会社の特徴がはっきりしているため、自社の状況と正直に照らし合わせた判断が大切です。導入後に「思っていたのと違う」とならないよう、機能の範囲と限界をここで確認しておいてください。

こんな会社に向いています

すでにfreee会計を使っている会社には迷わずおすすめします。給与確定後にfreee会計へ自動連携されるため、経理の入力作業が大幅に削減されます。freeeのサービスで統一することで、バックオフィス全体が一本の流れでつながります。

人事労務の専任担当者がいない小規模企業にも向いています。勤怠から年末調整まで1つのシステムで完結するため、複数のツールを使い分ける必要がありません。「総務を兼務している経理担当者が1人でまわしている」という会社に特に力を発揮します。年末調整の手間を大幅に削減したい会社にも、この機能単体で導入コストを上回る効果を実感できるケースが多いです。

こんな会社には向いていないかもしれません

アルバイト・パートが多く、複雑な時給計算が必要な会社(飲食・小売など)は、給与計算機能が対応できないケースがあります。導入前に無料トライアルで自社の最も複雑な給与パターンを計算し、正確に再現できるかを必ず確認してください。

打刻方法の多様性が必須な現場(工場・製造・セキュリティ重視の拠点など)では、freeeの対応範囲は限られます。この場合はKING OF TIME+freee人事労務の組み合わせを検討するか、打刻に特化したツールを先に選ぶアプローチが現実的です。

経営者

うちはシンプルな月給制で、社員は20名ほど。freee会計も使っています。

アドバイザー

その条件なら、freee人事労務は非常に合っていると思います。freee会計との連携で給与から会計まで自動化できますし、年末調整の効率化効果も大きいはずです。まず無料トライアルで試してみてください。

まとめ|年末調整まで含めた一元化が最大の強み

freee人事労務は、勤怠管理から年末調整まで一気通貫で使えるオールインワン型の人事労務システムです。専任担当者がいない中小企業が、人事労務業務を最小限の手間でこなすための設計になっています。

特にfreee会計との連携と年末調整の自動化は、他の勤怠管理システムにはない強みです。一方で複雑な給与体系への対応には限界があります。自社の給与ルールとの相性を無料トライアルで必ず事前確認することが重要です。

今日から始める3つのアクション

  • 自社の給与体系がシンプルかどうかを確認する

月給制・シンプルな時給制であれば対応できる可能性が高いです。複雑な手当ルールがある場合は、トライアルで実際に計算してみることが必須です。

  • freee会計の利用状況を確認する

すでに使っているなら、freee人事労務との連携で給与→会計の自動化がすぐに実現できます。

  • 無料トライアルで年末調整機能を試す

一番効果を実感しやすいのが年末調整機能です。実際の書類を作成してみて、作業時間の削減効果を体感してみてください。

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この記事を書いた人

中小企業で働く知人から「ITツール多すぎて何を選んだらいいかわからん」と相談されたのがきっかけで、気づいたら法人向けクラウドツールの沼にはまってた人。
実際に複数のツールを試しながら、料金・使い勝手・サポートの質まで自分で確かめて記事にしてます。「どれを選んでも大差ない 」は嘘で、会社の規模や使い方によって正解は全然違う。
それをできるだけ正直に、わかりやすく伝えることを意識して書いてます。
「難しいことをそのまま書いても誰も読まない」と思っているので、ITに詳しくない人が読んでも頭に入ってくる言葉を選ぶようにして、経営者や担当者が「これ読んで決めた」と思えるようにエスコートします。

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